Intel NUCシリーズ最上位モデルであるNUC8i7HVKは、パッケージ側面に「UNLOCKED PERFORMANCE」と誇らしげに記載されているとおり、CPUやメモリのオーバークロックに対応しています。
オーバークロックしなくても十分高性能なのですが、せっかくなので3200MHzで動作するOCメモリ「Kingston Technology HyperX Impact DDR4 SODIMM」を米Amazonで購入してみました。
外観レビュー
デスクトップ向けのOCメモリは、放熱用のヒートシンクが付いているモデルが多いですが、今回購入した「Kingston Technology HyperX Impact DDR4 SODIMM」はモバイルPC向け規格であるため、場所をとるヒートシンクは装着されておらず、メモリの裏表にシールが貼られているだけです。
見た目は、現在装着している「CORSAIR VENGEANCE 2400MHz DDR4 SODIMM」と大差なく、外観上はOCメモリの特別感はありません。(下写真:HyperX Impact 3200MHzに交換前)
それどころか実際装着すると、HyperXのシールが裏面に隠れてしまい、余計に貧弱な印象。(下写真:HyperX Impact 3200MHzに交換後)
普段は本体内部が見えないNUCですが、OCメモリを搭載した高揚感はゼロです。
起動
メモリのオーバークロックを手動で実践する場合、メモリ周波数とメモリタイミングを少しずつ詰めて、各環境に合わせた最適値を探っていく必要がありますが、「Kingston Technology HyperX Impact DDR4 SODIMM」は、メーカー側があらかじめOCプロファイルを設定している「インテル エクストリーム・メモリー・プロファイル(XMP)」に対応したモデルであり、装着した後にいつもどおりPCを起動すれば、OCプロファイルが自動的に取り込まれて設定が完了します。
起動後、CPU-Zで確認するとDDR4-3200MHzで動作しているのが確認できます。非常にお手軽。
メモリ交換の効果
OCメモリに交換したかっただけなので、特に効果は求めていないのですが、一応、ベンチマーク・テストを実行してみました。使用したアプリケーションは「ファイナル・ファンタジーXIV 紅蓮の解放者」ベンチマークです。設定は「1920×1080 高品質(ノートPC)」としました。
(交換前)CORSAIR VENGEANCE 2400MHz DDR4 SODIMM 16GB×2
(交換後)Kingston Technology HyperX Impact 3200MHz DDR4 SODIMM 16GB×2
それぞれ複数回テストしてうちの最高値です。どのテストでも、OCメモリ装着時の方がわずかですがベンチマーク・スコアは高くなりました。本当にわずかの差なので、実際のプレイには何の影響もなさそうです。
まとめ
メモリ周波数が関係するアプリケーションであれば、もう少し差が出るのかもしれませんが、一般的な使い方をしている限り、まったく不要。
完全に自己満足…