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次のモンスターNUC "Ghost Canyon" の仕様が明らかに

投稿日:2019年10月27日 更新日:

昨年末の記事「2019-2020 Intel NUCロードマップ」で触れたゲーミングNUC「NUC8i7HVK/HNK Hades Canyon」の後継モデル「NUC 9i9 / 9i7 / 9i5QNX Ghost Canyon」の詳細情報が、中国サイト”KOOL SHARE”でリークされました。

ロードマップどおりであれば、2019年末から2020年初にかけて発売されるので、同サイトに掲載されている情報は製品版のものと考えてよさそうです。

NUC9 Ghost Canyon の仕様

今回リークされたNUC9 Ghost Canyonのスペック概要は次のとおりです。

(スペック概要)

  • CPU:Intel Core i9-9980HK / i7-9750H / i5-9300H
  • RAM:DDR4 SODIMM MAX 64GB@2400MHz / 32GB@2666MHz
  • ストレージ:M.2スロット×3
  • 拡張スロット:PCIe X16 ×1(Max 225W)、PCIe X4 ×1
  • インターフェイス:HDMI 2.0×1、Thunderbolt3×2、USB 3.1 type-A ×8(フロント2、リア6)、SDXC×1、Audio Jack×1
  • ネットワーク:Wifi 6、Bluetooth v5.0、1000Mbps Ethernet port ×2
  • 電源容量:500W
  • 寸法:238×216×96 mm(5.0L)

特徴

Ghost Canyonは、以前から複数のウェブサイトのリーク情報どおり、これまでのNUC製品とは全く異なる5リットルの筐体に、ショートサイズ(最大8インチ長、消費電力225W未満)のグラフィックボードを搭載できるPCIeスロットを備えた製品となるようです。

GeForce RTX20602060SUPERを搭載したグラボ製品を装着するのに十分なスペースと電源容量を備えているため、現行のゲーミングNUC「NUC8i7HVK Hades Canyon」に搭載されているVega M GHよりも遥かに強力なGPUパワーを手に入れることができます。

source: overclock3d.net

2020年中には、Intel初の単体グラフィックボードがローンチされるそうなので、IntelにとってもNUCにグラボを搭載できるようにするのは自然な流れなのかもしれません。

CPU

Ghost Canyonに搭載されるCPUは、モバイル向けの中でもハイエンドである「H」シリーズが採用されており、Core i9-9980HK、i7-9750H、i5-9300Hの3種類が準備されているようです。i9が8コア、i7が6コア、i5が4コアモデルとなります。Passmarkベンチマークスコアは次のとおりです。

 

現行製品のトップモデルであるNUC8i7HVK(i7-8809G)とNUC8i7BEH(i7-8559U)のベンチマークスコアが、それぞれ10981(Single 2337)と12216(Single 2569)なので、NUC9i9 / 9i7を選べば、これまで以上の快適さを入手できそうです。

電源

NUC製品は本体がコンパクトで良い一方で、ACアダプターが邪魔だという声が結構あります。出来れば、Mac miniのように本体に内蔵して欲しいという人も多いでしょう。

Ghost Canyonでは、NUCとは言い難い本体サイズになってしまいましたが、ケース内に電源を内蔵しており、電源ケーブルの取り回しが良くなっているので、場合によってはスッキリと設置できるかもしれません。

まとめ

ハイパフォーマンスなコンパクトPCを求める人には良い選択肢かもしれませんが、従来のNUCとはコンセプトが異なる製品に見えるので、既存のNUCユーザーの物欲を刺激できるかどうかはわかりません。

コンパクトPCとして見た場合でも、グラフィック性能がもう少し低くても構わないのであれば、2020年に発売されるであろうZen2アーキテクチャのRyzen APU(Ryzen 5 3400Gの後継モデル)をDeskminiに搭載した方が良さそうですし、RTX2060以上のグラフィック性能を求めるのであれば、いっそのことMini-ITX規格のマザーボードとコンパクトなPCケース「Dan Cases A4-SFX」を使って自作した方が満足度は高そうです…。

グラボとか要らんので、電源内蔵NUCカモーン!

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